ヒッポ漫才(ごーしゅー作)

   

もしも爆笑問題がヒッポをネタに漫才をしたら・・・

(2000年作・2010年改訂版)

    

田中 「ヒッポにはいろんなストーリーCDがあるけど、
    カバジンの話は、子供がいろんなことを発見する過程が、
    コミカルに描かれてて、かわいらしいよね。」
太田 「あれは子供だからかわいいだけだよ。」
田中 「そんなことないと思うけど。」
太田 「だって考えても見ろよ。『ぼくはなぁに?』っていうのだって、
    子供だからいいけど、大人が言い出したら大変な事になるぜ。」
田中 「そうかなぁ?」
太田 「『私は、一体何者なんだ・・・』」
田中 「深刻すぎるよ!!」
太田 「『私は、一体何のために生きているんだ・・・』」
田中 「そこまで考え込まなくていいんだよ!!」
太田 「『What am I・・・』」
田中 「英語で悩むな!!」
太田 「『ケッ ソッ ヨッ・・・』」
田中 「今度はスペイン語かよ!!

    いいんだよ、多言語で悩まなくて!!」
太田 「『そうだ!!』」
田中 「どうしたんだよ。」
太田 「『本当のおやじとおふくろを探しに行こう!!』」
田中 「いいよ!!探しに行かないで!!」
太田 「すると奥さんが台所でキャベツ刻みながら言うんだよ。
   『あなた〜、どこに行くの〜!?』」
田中 「奥さんがいるのかよ、こいつは!!」
太田 「会社の後輩も、『先輩、どこ行くんすかぁ〜!?』って。
    するとこいつは、『私は旅に出るのだ!!止めても無駄!!』」
田中 「なに言ってんだよ。」
太田 「ホワイトボードに『13時〜 旅』って書いて出て行くんだ。」
田中 「営業回りに行くみたいに書くな!!」
太田 「そしてみんなに聞いて回るんだ。

   『ゾウさん!!私はゾウですか!?』」
田中 「いい大人の聞くことじゃないよ。」
太田 「で、エスカレートしてくると、

   『社長!!私は社長ですか!?』って。」
田中 「都合のいいこと言ってんじゃないよ!!」
太田 「すると社長は、『ハッハッハッ!!ヒッポが社長だって!?』」
田中 「そりゃそうだよ。」
太田 「『だったら、「シャチョー!!」って鳴いてごらん?』」
田中 「社長だってそんな鳴き方しないだろ!!」
太田 「そいつは鳴いてみるんだ。でも鳴き声は『ヒーラー!!』」
田中 「平社員もそんな鳴き方しないよ!!」
太田 「そしてもっとエスカレートしてくると、

   『私は“神”の子かもしれない・・・』」
田中 「ノイローゼだよ!!こいつは!!」
太田 「でも、そんなことをしていくうちに、こいつは気づくんだ。
   『私はヒッポなのかもしれないなぁ。』」
田中 「やっと気がついたか。」
太田 「『私はヒッポだ。』」
田中 「そう、ヒッポなんだよ。」
太田 「そして、『夜の世界を見てやるぞ〜。』って。」
田中 「そうそう、『見てしまった』の話に入って行くんだよね。」
太田 「銀座の高級クラブに通い始めるんだ。」
田中 「そっちの“夜の世界”かよ!!」
太田 「ドンペリ飲みながら、『ママ〜!!』」
田中 「『ママ』の意味が違うよ!!」
太田 「『今夜は絶対眠らないぞ〜。』」
田中 「気合入れすぎなんだよ!!」
太田 「でも朝になって『ガバッ!!』って目が覚めて。」
田中 「結局寝ちゃったのかよ。」
太田 「気が付いたら知らない女の家に居て。」
田中 「コラ〜!!」
太田 「『見てしまった』って。」
田中 「何を見たんだよ!!意味深だな。」
太田 「すると、玄関のドアをドンドン叩く音がして、
    チンピラ風の男が『開けろ!中に誰かいるのか!』って騒いでるんだ。」
田中 「なんだその状況は!!」
太田 「その状況を目の当たりにして、こいつはどうしたと思う?」
田中 「どうしたんだよ?」
太田 「『ひっくりかえった』」
田中 「くだらなすぎるよ!!」
太田 「で、女は女でこいつに『早くベランダに隠れて〜!!』って。」
田中 「わけがわからないよ!!」
太田 「だから、こいつはベランダに隠れるんだ。
    部屋の中ではなんだかもめてて、
    チンピラが自分のいるベランダを探そうとしてる。」
田中 「やばいじゃないかよ。」
太田 「逃げたくても部屋は9階にあるんだ。

    でもここにいたら絶対見つかってしまう。
    そんな状況でこいつはこう言うんだ。」
田中 「なんだよ。」
太田 「『飛べるかな?』」
田中 「飛べるわけないだろ!!もう、カバジンの話はいいよ!!

    ヒッポにはもう一つ、ソノコの話があるけど、

    こっちの話はホームステイに行くとわかるけど、行くと出くわす

    様々な体験と重なる部分があって、おもしろいよね。」

太田 「でも、この話もおかしいぞ。」

田中 「どこが?」

太田 「いまだに“1982年”だぜ。」

田中 「しょうがないだろ!!

    毎年毎年CD作るわけにはいかないんだから!!」

太田 「でもそうすると、ソノコやジャネットは1982年で12歳だから、

    今年でもう40・・・」

田中 「計算するなよ!!」

太田 「もうアラフォーだぜ」

田中 「いいじゃねぇか!!」

太田 「でも、このくらいの歳になったらいい加減結婚してるだろうな。

    ソノコは誰と結婚してると思う?」

田中 「そうだな。デイブとかダイスケとか、いろいろいるけど・・・」

太田 「おれはテリーだと思うな。」

田中 「何で?」

太田 「ヒップを触ったのが縁で。」

田中 「そんな縁があるかよ!!」

太田 「最初はそんなことがあったもんだから、嫌い合ってだったんだ。

    でも、一ヶ月間一つ屋根の下で暮らしてるうちに、

    お互いのいい所が見えてきて、やがて惹かれあい、そして・・・」

田中 「勝手な想像するなよ!!」

太田 「結婚して名前も“ソノコ・ブラウン”」

田中 「いいよ!!名前は!!」

太田 「ホームステイの頃は『ヒップに触らないで!』って言ってたソノコも、

    今では、むしろ『触って・・・』と。」

田中 「何言ってるんだ!!」

太田 「するとテリーは、『よぉし、じゃあいつもは右手で触ってるけど、

    今日は左手で触ってやろうか!』って。」

田中 「なんだよ!そのキャラクターは!!」

太田 「そして、その光景をおやじのアレックスがのぞき見してるんだよ。」

田中 「どんな親子なんだよ!!」

太田 「のぞき見しながら、棒読みで『ああ、違う違う。左じゃない右だ〜』」

田中 「言うか!!そんなこと!!」

太田 「そうこうしてるうちに、ソノコのお腹には子供が・・・」

田中 「どんどん話が進んでるじゃねぇかよ!!」

太田 「そして赤ちゃんが産まれるんだ。

    するとその赤ちゃんの発した第一声が『ガーバー!!』」

田中 「そんなわけないだろ!!」

太田 「ソノコは『この泣き方・・・、名前“カバジン”にするわ』って。」

田中 「そんな名前つけるな!!」

太田 「だから名前は“カバジン・ブラウン”」

田中 「フルネームはいいよ!!」

太田 「そしてカバジン・ブラウンは成長するにつれ、

    いろんなことに疑問を持ち始めるんだ。」

田中 「カバジンの話に変わってるじゃねえか!!」

太田 「銭湯なんかに行って、

   『ねぇ、パパ!あれなぁに?

    おじさんの股の間でブラブラしてるの』って。」

田中 「そんなところに疑問をもつな!!」

太田 「『ああ、あれは・・・』」

田中 「言わなくていいよ!!」

太田 「『大きな・・・』」

田中 「“大きな”じゃねえよ!!」

太田 「『・・・・・』」

田中 「どうしたんだ??」

太田 「『・・・小さいのもあるねぇ』」

田中 「俺のを見て言うな!!」

太田 「そしてカバジンは自分に対しても疑問を持ち始めるんだ。」

田中 「始まっちゃったか・・・。」

太田 「ふと、自分の存在が気になって。」

田中 「そう、悩み始めるんだよね。」

太田 「『・・・私は、一体何のために生きてるんだ・・・』」

田中 「元に戻ってるじゃねぇかよ!!いい加減にしろ!!」

   

おわり

   

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